パース定規@ComicStudio
2008年 07月 30日
漫画の背景の絵、特に建物や室内を描くのって、けっこう面倒です。
適当に描くと「んっ、なんだか変…この絵、パースが狂ってる!?」ということになる。
そんな面倒な背景を描くときに頼りになるのが、コミスタのパース定規という便利な機能です。
どんなものかというと……
まず、コミスタ画面で適当に建物の下書きを描いてみます。
定規とか使わずにフリーハンドで。
下手だな……建物に見えるだろうか(汗)
次に「パース定規」を表示させます。
画面に細い線が何本か現れました。これがパース定規です。
ちなみにこの絵は…二点ナントカ……透視?…図で、焦点が左右に二つ。
焦点ではなくてナントカ点?消点?
用語とか詳しいことは知りません。
こんなレベルでパースの説明をするとはなんという無謀な(汗)
次に……
このようにして、(具体的な操作法は省略しますが)パース定規の細い線を下書きの建物のそれぞれの線に合わせます。
縦の線は正確に垂直にしておきましょう。
次に、背景の線画用レイヤーを四枚用意します。
この時、各レイヤーをカラー表示にしてそれぞれ異なる色にしておくのがポイント。
(下書きレイヤーはこの時水色にして、表示濃度を下げて薄くしています)
そしてペンを「パース定規にスナップ」させる設定にしておいて、ピンク色のレイヤー上で右方向に集まる線を下書きに添って描いて見ると……
このように、フリーハンドなのに描いた線がすべて直線になって、正確に右方向の一点に向かうようになります!
同様に、緑色のレイヤーには垂直の線を、茶色のレイヤーには左方向へ向かう線を描きます。
垂直の線は、このように画面を少し回転させて描くと見やすい。
三色の線を全て描いたら、こんどははみ出しているよけいな部分を消していきます。
まずピンクの線の不要部を消してみました。
緑や茶色の線は別レイヤーなのだから消えてしまうことはありません。
これらの線を一枚のレイヤーに描いていると、不要部を消す作業がやっかいなことになります。
同じレイヤーで残しておきたい直線部分に不要な線が乗っていたら、不要部分だけ消すのは難しいことになるんですが、これが別レイヤーなら鼻歌まじりでコーヒー飲みながらでも出来る簡単かつ単純な作業になるというわけです。
こうして各レイヤーの不要部分を消すと、こうなります。
ここでは使っていない黄土色のレイヤーは、フリーハンド部分とか住宅の屋根のような別のパースを必要とする部分があるときに使います。
(必要に応じてレイヤー数を増やすこともあります。入母屋作りの屋根なんかだと結構複雑なことになる…)
消し忘れた部分がないかチェックしたら、最後に四枚のレイヤーを結合して一枚のレイヤーにします。これで出来上がり!
この作例だといいかげんに描いてますが(汗)もちろん線の太さ(強弱)は筆圧でお好みの太さに描けるので、丁寧に描けばかなりいい感じに仕上がると思います。
これが一番良い方法かどうかはわかりませんが……
あー、説明するのって難しいなぁ~!
※追記
ここで説明してるのはラスターレイヤーを使った描き方の一例で、ベクターレイヤーに描けば超便利な技…消しゴムの「交点消去」が使えます。
適当に描くと「んっ、なんだか変…この絵、パースが狂ってる!?」ということになる。
そんな面倒な背景を描くときに頼りになるのが、コミスタのパース定規という便利な機能です。
どんなものかというと……
まず、コミスタ画面で適当に建物の下書きを描いてみます。
定規とか使わずにフリーハンドで。
下手だな……建物に見えるだろうか(汗)
次に「パース定規」を表示させます。
画面に細い線が何本か現れました。これがパース定規です。
ちなみにこの絵は…二点ナントカ……透視?…図で、焦点が左右に二つ。
焦点ではなくてナントカ点?消点?
用語とか詳しいことは知りません。
こんなレベルでパースの説明をするとはなんという無謀な(汗)
次に……
このようにして、(具体的な操作法は省略しますが)パース定規の細い線を下書きの建物のそれぞれの線に合わせます。
縦の線は正確に垂直にしておきましょう。
次に、背景の線画用レイヤーを四枚用意します。
この時、各レイヤーをカラー表示にしてそれぞれ異なる色にしておくのがポイント。
(下書きレイヤーはこの時水色にして、表示濃度を下げて薄くしています)
そしてペンを「パース定規にスナップ」させる設定にしておいて、ピンク色のレイヤー上で右方向に集まる線を下書きに添って描いて見ると……
このように、フリーハンドなのに描いた線がすべて直線になって、正確に右方向の一点に向かうようになります!
同様に、緑色のレイヤーには垂直の線を、茶色のレイヤーには左方向へ向かう線を描きます。
垂直の線は、このように画面を少し回転させて描くと見やすい。
三色の線を全て描いたら、こんどははみ出しているよけいな部分を消していきます。
まずピンクの線の不要部を消してみました。
緑や茶色の線は別レイヤーなのだから消えてしまうことはありません。
これらの線を一枚のレイヤーに描いていると、不要部を消す作業がやっかいなことになります。
同じレイヤーで残しておきたい直線部分に不要な線が乗っていたら、不要部分だけ消すのは難しいことになるんですが、これが別レイヤーなら鼻歌まじりでコーヒー飲みながらでも出来る簡単かつ単純な作業になるというわけです。
こうして各レイヤーの不要部分を消すと、こうなります。
ここでは使っていない黄土色のレイヤーは、フリーハンド部分とか住宅の屋根のような別のパースを必要とする部分があるときに使います。
(必要に応じてレイヤー数を増やすこともあります。入母屋作りの屋根なんかだと結構複雑なことになる…)
消し忘れた部分がないかチェックしたら、最後に四枚のレイヤーを結合して一枚のレイヤーにします。これで出来上がり!
この作例だといいかげんに描いてますが(汗)もちろん線の太さ(強弱)は筆圧でお好みの太さに描けるので、丁寧に描けばかなりいい感じに仕上がると思います。
これが一番良い方法かどうかはわかりませんが……
あー、説明するのって難しいなぁ~!
※追記
ここで説明してるのはラスターレイヤーを使った描き方の一例で、ベクターレイヤーに描けば超便利な技…消しゴムの「交点消去」が使えます。
Commented
by
敬
at 2008-07-31 01:45
x
おやおや、私が日記でパースのことを書いたからですかな?(笑
消失点が遠くにあるとやりづらそうですね。
大体、パースというのは擬似的なもので、視野角の狭い範囲でしか
通用しない方法なのでした。
人間の目で見える範囲を全部平面の紙に描こうとしたら、とても
パースなんて使えないのでしたよ。
大広角レンズや魚眼レンズで見たような感じになるでしょうね。
消失点が遠くにあるとやりづらそうですね。
大体、パースというのは擬似的なもので、視野角の狭い範囲でしか
通用しない方法なのでした。
人間の目で見える範囲を全部平面の紙に描こうとしたら、とても
パースなんて使えないのでしたよ。
大広角レンズや魚眼レンズで見たような感じになるでしょうね。
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by
masamingm at 2008-07-31 02:39
☆谷口先生
>おやおや、私が日記でパースのことを書いたからですかな?(笑
そうですっ!(^^)それと、何日か前に送信しそこねて消えてしまった文章、あれが実はパソコン&コミスタについて書いた文章だったんです。それで、もう一度コミスタに関して書こうと……
あぅ、消点ではなく消失点でしたか(汗)
その消失点はかなり遠くまで設定できます。手書きの場合で換算すると原稿用紙から2メートルくらい(?)離れた位置まで設定できますよ。
ん~、確かにパースって、絵をそれなりに見られるものにするための一つの方便、ですよねぇ。
でも背景描くのって本当に苦手で嫌いなので、いつもどうやって描けばいいのか悩みます……
>おやおや、私が日記でパースのことを書いたからですかな?(笑
そうですっ!(^^)それと、何日か前に送信しそこねて消えてしまった文章、あれが実はパソコン&コミスタについて書いた文章だったんです。それで、もう一度コミスタに関して書こうと……
あぅ、消点ではなく消失点でしたか(汗)
その消失点はかなり遠くまで設定できます。手書きの場合で換算すると原稿用紙から2メートルくらい(?)離れた位置まで設定できますよ。
ん~、確かにパースって、絵をそれなりに見られるものにするための一つの方便、ですよねぇ。
でも背景描くのって本当に苦手で嫌いなので、いつもどうやって描けばいいのか悩みます……
by masamingm
| 2008-07-30 17:51
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Comments(2)